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常総市   おゆるし道祖神のたたりと金属スクラップヤード  2 おゆるし道祖神の破壊

爆弾でも落ちたみたいに破壊しつくされた道祖神広場は、大型ユンボによって無残なガレキの山になった。そして、ダンプカーが来て残骸を運んで行った。

広場の橋にある社務所の建物を除いて、道祖神広場は平にされ、たんなる更地にされてしまった。そして、周りにはえていた孟宗竹の林も切り開かれていった。

 

毎日、毎日、機械のうねり声と、竹を掘り起こし、ひきぬいていく音が周りに響き渡る日がつづいた。竹の伐採撤去が終わると、砂利敷がはじまった。大量の砂利が持ち込まれ、砂利を乗せられ踏み固められた土地は、草木一本もない、広大な土地として姿を現したのだ。その広さ、1300坪。50坪の一戸建てだと、楽に20軒は立つ広々とした土地だ。 

 

私は、当然のことながら、ここに何ができるのか気になった。大きな敷地のコンビニでもできればいいなと思った。しかし、ここから200メートルも離れていないところに、すでにセブンイレブンがある。過当競争になるからコンビニはできないだろう。しかもおゆるし道祖神を無残に破壊するのだからまともな会社とも思えない。

そこで、近くの人に聞いてみた。

「あの、おゆるし道祖神跡になにができるのでしょうかね。」

「金属スクラップヤードができるって噂さじゃけ。」

「もっといいものが出来ると期待していたのに」

「この家は、あそこからすぐ近くだから、銃器で鉄くずを積み下ろしする音がひどいに違いない。バッテリーやエンジンもつみあげるから、漏れた油や薬液が土にしみこんで、地下水も汚染される。迷惑なこったぜ。」

地下水が汚染されたら、私の井戸も畑もやられるかもしれない。それに、このあたりのイメージもがた落ちで、これからのんびりとした、田舎の自然な生活も破壊されてしまう。恐怖を覚えた。

「だれも文句を言わないのですか。すぐ止めさせなければ。」

「みんな、よくしらねぇんでないの。金属スクラップヤードのすぐ隣のAさんの家なんか、やりだしたら、毎日、音や振動がすごいんじゃないの。よくわかってねぇってことだ。」

私は、私の井戸や畑、施設にも近いので、ほって置けないと、直ぐ調べることにした。