常総市においても、千葉市、埼玉市と同様のスクラップヤード規制を行う条例を制定してほしいという、請願を3月議会に出したが、事前予想では、前回同様、不採択になる可能性が高い。これは、請願に前回賛成してくれた、市会議員たちの見通しだ。
というのも、常総市市会議員は20人いて、半数以上の賛同がないと、請願は採択されない。どうやら、前回反対した議員のほとんどが、今回も反対するからだ。
また、前回賛成した議員の中に、今回は反対に回るという議員がいるという、噂もある。
常識的に考えれば、近隣の主要都市である、千葉市、埼玉市と同様の、スクラップヤード規制を常総市においても、導入するのが当たり前だ。
それに、反対する理由は一般市民には思いつかないだろう。
なぜなら、近隣市よりも、規制の緩い常総市は、スクラップヤード業者を呼び込んでいるようなものだからだ。
請願に反対する議員は、市民の生活権よりも、スクラップヤード業者の営業権を優先したほうが良いと宣言しているわけだ。
これでは、議員は常総市民の代弁者ではなく、中国人のスクラップ業者の手先であると、常総市民に判断されてもしかたがないだろう。
市民の選挙で選ばれた市会議員は、この請願に反対することは、市民から総すかんを食らう危険がある。ひいては次の選挙で支持がえられなくなる。
実際、今回の請願を支持した署名数は245名だが、私が署名を集めた感触では、署名をもらいに行った人の8割方の人は快く署名してくれた。残りの2割の人は、自分の意見を明確にすると損をするのではないかと考え、署名という行為に抵抗があって、署名を保留した人だ。
この調子で、知り合い同士の署名活動を全常総市に広げると市民の8割方の署名は集まるだろう。千葉市なみの住居の近くにスクラップ場を規制する条例の導入に内心賛成の常総市民は9割以上いるとみてよい。
従って、今回の請願に反対の立場をとることは、市会議員にとっては、命取りになる危険性がある。
それなのに、何故、あえて反対の立場をとる議員が半数以上いるのか?
その理由は次回考察しよう。